いつの時代も...

 

どの世代でも...

 

ポン菓子は、日本人のスマイルメーカーです。

 

 

 

私たちは、

 

香料や着色料などの食品添加物を使いません。

 

小麦、卵、乳、エビ、カニ、そば、落花生 等

 

アレルゲンになるものを極力使いません。

 

 

小さなこどもからご年配の方まで、みんなが笑顔で安心して食べられるおやつを作ります。

 


大徳のポン菓子ができるまで


大徳のポン菓子作りは、2017年12月から始まりました。
しかし、それよりもっと前からこのポン菓子はありました。
 
ここでは、忘れたくない大徳のポン菓子作りの歴史を書き記しています。
 
大徳のポン菓子にはベースとなるポン菓子があります。
それは、 『菓子工房 本家』 のポン菓子です。
大人気だった、おじいちゃんのポン菓子です。
 
そして、そのおじいちゃんは大徳の若大将の祖父にあたります。
いつもニコニコ笑顔で、お年寄りでしたがよく働いて、とても活発なおじいちゃんでした。
 
しかし、突然の事故で亡くなってしまいました。
 
おじいちゃんが作るポンおこしは、たくさんの人に愛されていました。
ただの白いポンおこしだけでなく、黒糖味、抹茶味も開発し、見た目も味も最高に良いポンおこしでした。
 
しかし、おじいちゃんはポンおこしのレシピを他に記す事なく、
自分の頭に残したまま突然、亡くなってしまいました。
 
おばあちゃんも一緒にポン菓子を作っていましたが、おこしの調合などは全ておじいちゃんがしていた為、わかりませんでした。
 
それでも、おじいちゃんのポン菓子の販売店から、ポン菓子を出して欲しい、お客さんが待ってると絶えず連絡がありました。
しかしレシピがわからないので作ることは出来ず、
また、とても力がいる仕事なのでおばあちゃんが作れてもバラバラのポン菓子で精一杯でした。
 
そこで、立ち上がったのが大徳の若大将でした。
 
じいちゃんのポン菓子、再現させてみせる!!
 
と自分を奮い立たせて頑張りました。
 
何度も何度も何度も、これでもか!!というくらい失敗し、何度も何度もやりなおし、
そして1年かけてやっとおじいちゃんのポン菓子に近いものを作れるようになりました。
 
気温や湿度も関係するし、その中で火加減、温度に注意しながら、味に変わりがないようにこだわって作っています。
お米ひと粒ひと粒に愛情が込められています。
 
そして、大徳でポン菓子作りを始めてからおじいちゃんのポン菓子を待つお店に初めて出荷する日。
出荷作業をしていると突然知らないおじいさんに声をかけられ、そのポンおこしを売ってくれないかと言われました。
 
初めてのお客さんでした。直接お顔を見て、直接手渡し出来て嬉しかったです。
 
それから出荷した翌日に電話がかかり、
おじいさんのポン菓子を心待ちにしていました!!
引き継いでくれる方がいてくれて嬉しいです、本当にありがとうございます!
どんどん出荷してください!!
言ってくださる方や、ポンおこしを購入された別の方からも、たくさんの注文をいただきました。
 
出荷して2日間でこんなにすぐ成果が出て、とても不思議な気持ちになりました。
おじいちゃんが助けてくれてるんじゃないかと、背中を押してくれてるんだと、
若大将に話していたら、言ってる自分が涙ぼろぼろになって泣いていました。
 
だって、若大将本当に頑張っていたんです。
 
私は、他のことでも忙しい若大将がポン菓子をしたいと言った時、初めは反対しました。
絶対に続けていくことは無理だと思っていました。
でも若大将のやりたい気持ちは揺るぎなく、
家での仕事が終わってからおじいちゃんの家に行きポン菓子の研究をして、いつも家に帰って来る時間は0時回っていました。
 
クタクタになるまでポン菓子作っていました。
 
若大将の努力が報われた事、おじいちゃんのファンに認められた事が本当に嬉しくて
1週間くらい、思い出すたびに泣いてました。若大将ではなく私がです。笑
 
 
おじいちゃんも心残りだったと思います。ポン菓子の事も、おばあちゃんのことも。
でも、これで安心できたでしょうか。若大将は立派におじいちゃんのポン菓子を引き継ぐ事が出来ました。
 
そしてもうひとつ、運命を感じる出来事が。
若大将と私の結婚式のときの、招待客が帰る時にお見送りで配るプチギフト、、、
 
『菓子工房 本家』のポン菓子
 
おじいちゃんのポン菓子だったんです。
 
クッキーにしようか、一口ケーキにしようか、、色々考えましたが
その時なんとなく、ポン菓子はどう?ってなったんです。
 
偶然かもしれないですが、、私たちはすごーく運命を感じています。
 
ポン菓子は、食べることで懐かしさ、優しさを感じることが出来て
製造過程を見ることで喜び、楽しみを感じることが出来る、日本人のずっとずっと心に残るSoul Foodだと私は思っています。
 
私たちは、おじいちゃんのポン菓子を再現するだけでなく、
おじいちゃんのポン菓子をベースに色んな味を開発してどんどん販路を拡げていきたいと考えています。
 
限りなくオーガニックに近い、安心、安全に食べられるものを提供していきます。
 
悲しい出来事から始まったポン菓子作りでしたが、今はポン菓子を食べて喜んで下さる皆さまに支えられ、
毎日ポン菓子を作れる事に幸せを感じています。
これからは、家族、従業員、みんなで協力し、
大徳は、前へ前へ、進んで行きます。
  
このページは、大徳のポン菓子が出来るまでの過程と、忘れたくない不思議な出来事、
これから先にもしも迷ってしまった時に初心にかえれるように、若大将の嫁が記しました。
 
 
これからも、大徳をよろしくお願いいたします。
 
2018.3

 

菓子工房本家のおじいちゃんとおばあちゃん